マイカーリースや車のサブスクでは、月間走行距離に制限がある場合が多いです。
とは言いましても、一般的な車の使い方であれば十分間に合うようなものばかりです。
それでも『制限』と言われると気になってしまうし、通勤や旅行が多い人だと不安になります。
そこでこの記事では、マイカーリース・車のサブスク各社の月間走行距離制限について比較していきます。
またいくつかのカーリースでは、距離超過のリスク回避ができるものもあるので、あわせて紹介していきます。
カーリースが気になるけど、走行距離が決まっているのはちょっと・・・、という方はぜひ最後までご覧ください。
※マイカーリースと車のサブスクは、仕組みとしては同じようなものなので、当ブログでは同一のものとして解説しています。
サケノリ@カーライフアドバイザー
自動車業界15年以上|カーリースアドバイザー|自動車整備士|自動車査定士|保険募集人|KeePerコーティング|キャンピングカー整備
車に関する疑問や悩みを解決するため、経験にもとづいた確かな情報をお届けします。
カーリース・車のサブスク各社の走行距離制限を比較
まず最初に、各社の走行距離制限について比較していきます。
月間走行距離:〜500km(年間6,000km相当)、〜1,000km(年間12,000km相当)、〜1,500km(年間18,000km相当)から選択。
距離超過のリスク回避:車がもらえる9年リース
月間走行距離:6年以下の契約→月間平均1,500まで、7年以上の契約で走行距離制限なし。
距離超過のリスク回避:7年以上の契約、もらえるオプション
月間走行距離:1,000km、1,500km、2,000km、3,000km
距離超過のリスク回避:なし(2022年8月時点)
月間走行距離:1,500km(3年プラン:54,000km、5年プラン:90,000km、7年プラン:126,000km)
距離超過のリスク回避:なし(2022年8月時点)
月間走行距離:新車・メンテナンスプラン付きの中古車→走行距離制限なし、メンテナンスプランなしの中古車→返却時100,000kmまで
距離超過のリスク回避:新車・メンテナンス付き中古車
月間走行距離:5年間で30,000kmまで、60,000kmまでといった走行距離制限を決める。それ以上も可能、見積り時に相談。
距離超過のリスク回避:もらえるパック(7年または9年契約)
月間走行距離:上限が2,500km(マイメンテプランは1,500km)
距離超過のリスク回避:なし(2022年8月時点)
コスモMyカーリース、おトクにマイカー定額カルモくん、MOTAカーリース、ニコニコカーリース ニコノリの4社には回避手段があるのね。
いずれも契約満了後に車がもらえるので、走行距離の制限がなくなります。
なんだー!じゃ、この4社から選べばお得なのね!
実はそこまで単純ではありません。車がもらえるということは、契約満了時点で車の残価がゼロになっている状態と言えます。
つまりリース社は既に車両代を回収し終わっている状態と言えます。
だから車がもらえるんですね。
何いってるか、ちょっとよくわかんないわー!!
焦らなくて大丈夫です。
ここを理解するためには、そもそもなぜ距離制限があるのか?を知る必要があるんですね。
なので次のパートでそのあたりを確認していきましょう。
なぜ走行距離の制限があるのか?
走行距離の制限って、なんであるのかしら?
カーリースや車のサブスクの基本は、契約が満了したらリース会社へ車を返却します。
返却された車は、中古車として販売やリース、オークション出品、海外輸出、部品取り、社用車で使用・・・などなど様々ですが、これらはリースアップ後の返却された時点でどのくらいの価値があるのか?が重要になります。
例えば3年リースであれば3年落ちの中古車、10年リースであれば10年落ちの中古車として、リース会社へ返却されるわけですね。
リース会社からすれば、『リース契約満了後に◯◯万円くらいの中古車として戻ってくる』と考えますので、リース契約時にはその予測された価格を差し引いて、月々のリース料を算出します。
その差し引かれた価格を、業界では残価と呼ばれています。
中古車は低走行な車ほど高価で、距離を走っているほど安くなります。
リース会社は契約時に走行距離も加味して残価を決めるので、想定以上走った車だと困ってしまうわけですね。
だからどこのリース会社でも、月間の走行距離制限という考えが出てくるわけです。
なるほど、そーゆー事情があったのね。
ちなみにリース契約満了時に車がもらえるカラクリは、リースアップ段階で残価がゼロになっているからです。
短期のリース契約でもらえるプランが存在しないのは、それだと月々のリース料金がかなり高くなってしまうからです。
じゃあ、もらわないカーリースの方が安いのかしら?
いえ、そうとは限りません。
カーリースの費用は、税金やメンテナンス、車検代や独自の補償なども含めて定額化しています。
車両代だけの安いor高いという比較は、正直困難でしょう。
う〜〜〜〜〜んっ!
つまり、どうしたらいいのよーー!!
今回のテーマだけに関して言えば、各社の提供する月間走行距離で十分かどうかを、まずは考えましょう。
どこのリース会社も月間1,500キロは対応していますが、これって年間にしたら18,000キロです。普通に乗っていたら、ここまで走る人は少ないでしょう?
そっか、だから明らかにたくさん走る人であれば、リスク回避できるカーリースから選べば良いのね。
その通りです。
次のパートでは、そんなたくさん走りそうな方へ向けたランキングを発表します。
オススメランキング|走行距離制限のリスク軽減編
走行距離制限のリスク回避視点で選んだランキングを発表します。
金額的な優位性は考慮せず、純粋な仕組みの良さで選んでいます。
さっそく、いってみよー
『中古車のメンテナンスプランなし』さえ選択しなければ走行距離制限から解放されます。
距離無制限と車がもらえる条件が、もっとも緩いカーリースといえるでしょう。
7年以上の契約であれば、走行距離制限が解放されます。
もらえるオプションを付帯すれば、リース契約終了と同時に車がもらえます。
7年もしくは9年契約のもらえるパックで走行距離制限を解除。
2位と条件は似ているが、おトクにマイカー定額カルモくんは7〜11年の間で選べるのに対し、ニコノリは7年か9年の2択のみ、僅差で3位です。
今回ランクインしませんでしたが、コスモMyカーリースが9年契約で車がもらえるので、走行距離制限もなくなります。
ただし車がもらえる9年契約のみ、現時点ではネット契約できません。
そういった意味でもランキング外とさせていただきました。
カーリースの走行距離が気になる方は、ぜひ参考にしてねー!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。