マイカーリースでよく出てくる『残価』って何かしら?
そもそも仕組みがよくわかんないし。
本当におトクなのかな〜?
●Rising Sun!!◯
マイカーリースの残価って何?
オートローンとマイカーリースの仕組みの違いを理解する
残価説明の前に、まずオートローンとマイカーリースの違いを確認していきます。
ここをしっかり抑えておくと、残価が理解しやすくなります。
オートローン
- 車の売買契約、金利がかかる。
- 車を購入するために、ローン会社からお金を借りて毎月返済していく。
- 車両代金は全額支払う。
- ローン完済で自分の車になる。
- 完済後に車が不要であれば自分で売却しに行く。
マイカーリース
- 車の賃貸契約、リース料率がかかる。
- リース会社が購入した車を借りるために、毎月リース料を払う。
- 車両代金は契約年数分のみ支払う。
- リース契約満了で車を返却する。
- 返却後の車両価値はもともと支払っていないので、売却する手間がない。
ローンはお金を、リースは車を借りているのね。
そうですね。
そこの違いからなのか、カーリースの方が比較的審査が通りやすいとも言われています。
またリース契約でかかる金利のことを、リース料率といいます。
- オートローンは売買契約なので、車の維持管理は全てあなたが行う。
- カーリースは賃貸契約なので、契約を維持するための最低限の管理はリース会社が行う。
どこのマイカーリースでも、自動車税や車検法定費用が料金に含まれるのは、そのためだったのね。
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残価とは、リース契約満了後の将来的な車両価値のこと
さて、ローンは完済したけど車が不要な場合は、どこか買取店へ行き売却しますよね?
そうねえ、要らないなら早く売っちゃった方が損しないわよね。
でもマイカーリースだと、契約期間が終わるとリース会社へ車を返却して終わりです。
・・・!?、ってことは、なんか損してないかしらー!!
だからマイカーリースでは、予め契約終了後の価値分を差し引いてリース料が計算されています。
そしてその差し引かれた価値のことを、残価と呼んでいます。
厳密には違うのですが、イメージとしては『ローンが終わった後の売却金額=残価』と考えるとわかりやすいかと。
- ローン完済後に車を売りに行く場合は、査定価格(買取価格)
- リースの残価は、将来の車の予想価格
査定価格は車買取店のマージンが差し引かれ、残価は契約方式や車種等によって残価率が変わる。
つまり価格が同一ということではありません。
以上のことから、ローンとリースの月額料金を単純に比較してもあまり意味がないことがわかります。
ローンは車両代金全額の分割であり、リースは残価分は安くなっていますが、税金や車検費用、メンテナンス費用などが含まれるからです。
別物と考えるべきでしょう。
マイカーリースのメリットは安さではなく、車両代以外の維持費なども定額化できるということね!
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オープンエンドとクローズドエンド
カーリースの契約は、契約方式の違いから実は2種類あります。
その2つの違いを理解すると、安いカーリースと高いカーリースが存在する理由がわかります。
比較項目 | オープンエンド方式 | クローズドエンド方式 |
---|---|---|
残価率 | 高め | 低め |
契約満了時 | 買取型 | 返却型 |
市場価値の変動リスク | 使用者が負担 | リース会社が負担 |
車両価値の変動リスク | 使用者が負担 | 使用者が負担 |
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残価率とは?
(解説例)
100万円の車を3年リースで契約。
残価を40万円とした場合、残りの60万円を3年(36回)で分割、月々は16,666円。
この場合の残価率は40パーセント。
※車両代以外の諸費用や税金、リース料率は全て無視、小数点以下切り捨てとして。
この解説例から、残価率が高くなれば、そのぶん月々の料金が安くなることがわかります。
そうね!
じゃんじゃん残価率を高くしてちょーだい♪
オープンエンド契約だと残価率が高め、クローズドエンド契約だと逆に低めになります。
ちなみに残価率は、各リース会社が車種やグレード、契約年数などを複合的に考慮し決定します。
また設定された残価率は公開されないのが基本です。
まあとにかく、オープンエンドで決まりだわ!
まだ待ってくださいね。
それぞれメリットとデメリットがあります。
ひとつずつ確認していきましょう。
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オープンエンド契約
買取型の契約で、残価率が高めに設定。
契約満了までの月額料金は安いが、契約満了時に市場価値と車両価値の変動リスクを負担する。
何言ってるかわからなくなってきたわ・・・
順番に説明します。
オープンエンド契約は残価率が高いので、契約満了までの月額料金は安くなります。
ただし買取型契約のため、契約満了時に2つのリスクを負担します。
それが市場価値と車両価値のなんたらってヤツかしら!?
残価を思い出してください。
『将来の車の予想価格』でしたよね?
では、その予想が外れたら?
外れたら何なのよ〜?
予想以上に車の価値が下がっていた場合、その差額を使用者、つまりあなたが負担します。
それが市場価値の変動リスクです。
もちろん逆に予想より車両価値が高かった場合は、キャッシュバックされるようですが・・・。
オープンエンド契約は月額料金を安く見せることができるのと、そのリスクを使用者が負担することから、残価率はかなり高く設定されます。
つまりキャッシュバックされることは、よほどのことがない限り無いと思った方が良いでしょう。
そんな・・・。
じゃあ、あたしローンで買うわ。
安心してください。
そもそもオープンエンド契約は、残価型クレジットで使われていた契約です。
マイカーリースでも、最終的に車の買取をしたい方にとっては必要な契約方式なんですね。
ただし基本的には、次に紹介するクローズドエンド契約を推奨します。
ちなみにもう一つの車両価値の変動リスクとは、車をぶつけてしまった場合などが該当します。
これに関してはご自身の問題なので仕方ありません。
オープンエンドも次に紹介するクローズドエンドも条件は一緒です。
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クローズドエンド契約
返却型の契約で、残価率は低めに設定。
契約満了までの月額料金は高くなるが、契約満了時に車両価値の変動リスクのみ負担する。
残価率はオープンエンド契約より低めに設定されます。
つまりリース料金はこちらの方が高くなります。
そうね、でもこっちの方がオススメなのよね?
クローズドエンド契約は、市場価値の変動リスクをリース会社が背負います。
そのため返却時に車の市場価値が下がっていても、そのまま返却して終わりとなります。
そっかー、なら安心だわ〜。
マイカーリースは多くの会社が運営しており、安いものもあれば、高い契約もあります。
大切なのは、ただ単純に値段だけで決めてはいけないということです。
繰り返しますが、当ブログとしてはクローズドエンド契約のカーリースを推奨しています。
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今回のまとめ
マイカーリースは、オープンエンドとクローズドエンドという2種類の契約が存在する。
オープンエンド契約は、残価率が高いので月々の料金は安いが、契約満了と同時に市場価値の変動リスクも背負う。
主に残価型クレジットや、買取プランのあるカーリースに多い。
クローズドエンド契約は、月々の料金がオープンエンドほど安くはないが、不確定な将来価値の責任を負わない。
当ブログで推奨するカーリースは、クローズドエンド契約である。
●Rising Sun!!◯
みんなーっ、最後まで読んでくれてありがとう。
カーリースのこと、もっともっと知りたい人は、下記リンクからまとめ記事の最強ガイドを見てねー。
ではまたっ!