もうすぐ車検、でもあなたの車は車検が通る状態ですか?
車屋さんに行けば良い話ですが、自分でもある程度知っておくと何かと便利です。
特にディーラー車検に出している人。
知らないと不要な整備までされて、無駄な出費をしているかもしれません。
素人でも自分でチェックできる項目、プロの整備士に任せるべき項目をまとめてみましたので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
あなたにもできる?車検チェック項目5選
まずこちらの点検5選は、車に詳しくない人でも知っていれば、ある程度自分で点検できてしまう項目です。
自分でユーザー車検をする場合は、最低限の確認事項としてチェックしておくと良いでしょう。
1.ホーン(クラクション)
ホーンが鳴らないと車検は通りません。
特にホーンの使用頻度が少ない人は、気づかぬうちに鳴らなくなっていた、なんてこともたまにあります。
周りに迷惑にならない環境で、一度鳴らして点検してみましょう。
また社外品のホーンを装着している場合、保安基準より音が大きいor小さい、音が一定でなく反響する、ミュージックホーンなどは車検が通りません。
2.ウォッシャー液とワイパー
フロントのウォッシャー液が出ないと車検は通りません。
出なければ自分で補充するか、車屋さんに行きましょう。
ワイパーはふき取りができればOKで、ワイパーゴムの劣化でふき取りが悪くても車検は基本通ります。
ただし雨が降った時に危険なので、ふき取りが悪ければワイパーゴムを交換しましょう。
ワイパーゴムは劣化するので、年に1度は交換すると良いでしょう。
3.メーター警告灯
エンジンをかけて、メーター内の警告灯を目視チェックします。
下記のいずれかが一つでも該当した場合は、車屋さんで点検してもらいましょう。
(2017年2月改正の情報をもとにしています)
点灯しないと車検が通らないもの
シートベルト
- シートベルトをしてない時に、警告灯が付いていないとダメ。(シートベルトをすれば当然消えます)
点灯しっぱなしだと車検が通らないもの
(エンジン始動後、しばらくして消灯すれば正常)
エアバック
- エアバックに異常がある
エンジンチェックランプ
- 何らかのエンジントラブルがある
ブレーキ
- ブレーキに異常がある(サイドブレーキを解除しても点灯している場合)
ABS
- ABSに異常がある
4.発炎筒
発炎筒の有無と使用期限を確認します。
非常信号用具の装備は保安基準で義務付けられていますので、無いと車検が通りません。
また発炎筒の使用期限は4年です。
使用期限に関しては、現在のところ保安基準で明記されていないので、一応車検は通ります。
しかし緊急時に使えないと困るので、使用期限が切れている場合は、新しいものを用意する方が良いでしょう。
5.ヘッドレスト
ヘッドレストの有無を確認します。
これは事故などの時に人の頭部を守る大切な保安部品です。
なので、ヘッドレストがないと車検は通りません。
ただし、もともとヘッドレストが付いていない仕様(バンなどの後部座席)は、当然ですが無くても車検は通ります。
注意しておきたいのは、ヘッドレストモニターは車検が通りません。
別のヘッドレストを用意するか、車屋さんに相談しましょう。
車屋さんで点検。車検でチェックされる項目7選
ここから先は、主に車屋さんで点検してもらった方が良い項目です。
車検を通すために必要不可欠な整備から、安全を確保する目的のメンテナンスまで、車屋さんでは様々な箇所を点検しています。
1.エンジンルーム
エンジンオイル、バッテリー、ブレーキフルード、冷却水、ベルト、スパークプラグ、エアーエレメントなどをチェックします。
実はエンジンルーム内の多くの部品は、状態が悪くても車検は通ります。
しかしきちんとメンテナンスしておかないと、故障などのトラブルが起きやすくなるので、できればしっかり整備しておきましょう。
2.ライト類(灯火装置)
ヘッドライト(ロービーム、ハイビーム)、スモールランプ、フォグランプ、ウインカー、テールランプ、ブレーキランプ、バックランプ、ナンバー等、車にはたくさんの灯火装置があります。
どれかひとつでも電球が切れていた場合は、車検が通らないので交換が必要です。
また点灯していたとしても、光の向き、光量、決められた色と違う、レンズが割れている、などの場合も車検が通りません。
3.フロントガラス
フロントガラスに傷やヒビが入っている場合は、車検が通らない場合があります。
よくあるのが飛び石で、傷の程度によっては車検が通りません。
車検が通らない場合は、フロントガラスの修理か交換が必要となります。
4.タイヤ
タイヤ溝が1.6ミリ以下の場合、車検が通りません。
溝が1.6ミリ以下かどうかの判断は、スリップサインを目視すれば良いのですが、けっこうわかりにくい場合もあります。
車屋さんであれば、ノギスなどの専用工具で溝を測ってくれます。
またタイヤには、ヒビ割れによるバーストの可能性や、釘が刺さってたけどパンクに気づかなかった、などの危険も潜んでいます。
溝だけではなく、定期的に車屋さんで点検してもらうのが良いでしょう。
5.ブレーキ関係
ブレーキパッドやライニングの残量、サイドブレーキの調整、ディスクローターやドラムのリヤカップの状態など、重要な部品が多いです。
車検時にブレーキの制動力が悪ければ車検は通りません。
分解整備になるので、認証または指定工場に依頼しましょう。
6.下回り
各種オイル漏れ、各種ブーツ類の状態、排気漏れ有無などを確認します。
ブーツ類が完全に切れていたり、マフラーに穴が開いている等で排気漏れがある場合は車検が通りません。
下回り点検は、車をリフトアップしないと厳しいので、車屋さんで点検してもらいましょう。
7.その他
車高が9センチ以上あるか、タイヤのはみ出し、マニュアル車のシフトパターンの有無、マフラーの音量など、主に改造している場合は保安基準に適合しているかどうかの、様々な確認があります。
特に違法改造車などは、認証または指定工場だと点検すらしてもらえない場合が多いので注意が必要です。