こんにちは、サケノリです。
今回のテーマは『車の買取査定をアップさせる方法』です。
どうせ車を売るなら、少しでも高く買い取って欲しいですよね。
でも同じ車でも、条件次第で金額は大きく変わってきます。
この記事の内容は、売りに行く直前の小手先テクニックではありません。
日ごろから意識しておくと、売る時になって小さな幸せが返ってくるような、そんな内容ですのでご注意ください。
◇
まず最初に、少し自己紹介をさせてください。
このブログ(Various Colors)の管理者で、サケノリといいます。
現役の営業マンで、車の販売(カーリース含む)や買取査定をしています。
車関係の資格だと、主に自動車査定士・自動車整備士・保険募集人を持っています。
プロの査定死として、みなさんに有益な情報が発信できるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
ではさっそくいってみましょう。
買取査定のポイント
査定士はこんなトコロをチェックしています。
- 車検証
- グレード、色、駆動、シフト、走行距離などの基本情報
- ボディの状態
- 内装の状態
- 装備
- 電装系の動作
- 異音の有無
- 下回りの状態
- 保証書、記録簿、取説類の有無
- 人(あなた)
あなたにとって何ができるのか?
それをこれから順番に見ていきましょう。
査定アップのために、日ごろから意識しておきたいこと10選
車検証について
車検が長く残っている場合はプラス査定になります。
ただし残りが半年くらいだと、査定はほとんど上がりません。
よく聞かれるのが、車検間近の場合に車検を通してから売った方が良いか?というもの。
しかし残念ながら、査定金額が車検費用以上のプラスになるわけではないので、車検を通さずに売ってしまう方が良いでしょう。
グレード、色、駆動、シフト、走行距離などの基本情報について
査定目線で考えると、高グレードの方が値落ちしにくい傾向です。
特別仕様車などは、お得な価格で良い装備が付いてくるので、必要があれば選ぶと良いでしょう。
色に関しては、中古相場だと人気・不人気があります。
基本的には自分の乗りたい色を選ぶべきですが、こだわりがなければ黒やパールホワイトを選べばOK。
逆にピンクや緑などは値下がりする傾向があります。
ボディの状態
キズやヘコミはマイナス査定、事故歴は隠してもバレます。
ついてしまったキズやヘコミはもう仕方ないのですが、鈑金修理してからの査定は微妙です。
恐らく鈑金代の方が高くつきます。
それよりも大事なのは、日ごろのボディケア。
車を買ったらきちんとコーティングして、定期的な洗車をしましょう。
塗装面の悪化はマイナス査定です。
というかあまりに酷いと売れませんので。
内装の状態
タバコを吸う方、ワンちゃんネコちゃんを乗せる方は注意です。
たばこ臭、動物臭はマイナス査定で、消臭はかなり難易度が高いです。
程度にもよりますが、酷いものだと市販の消臭剤ではもちろんのこと、プロに清掃を依頼してもにおいがとれません。
そして乗っている本人自身が、あまり気づいていないことが多いです。
対策としては、タバコの場合はシートの焦げに注意と、灰をこまめに清掃そして換気。
ペット臭は対策は、こまめな掃除機がけとおしっこ対策、ペットフードの積みっぱなしも注意。
タバコの黄ばみ、コーヒーのシミ、シートのやぶれなどはマイナス査定になります。
ただしタバコの黄ばみやコーヒーのシミは、高級な室内清掃でケアできることもあります。
ただし支払った分の金額がアップするわけではないことをご注意ください。
ハンドルカバーを付けると、ハンドルのスレが酷くなります。
カバーを外すとビックリ、ハンドルの表面がはげてザラザラになってるなんてことは、かなり多いです。
ハンドルカバーをつけると握りが太くなるので、ハンドル操作が軽くなります。
反面、売るときはマイナス査定になってしまうので、その点は注意が必要です。
装備
大きな査定アップにつながりやすいです。
カーナビやLEDヘッドライトなどは純正オプションで付けておくと良いでしょう。
同じグレードだとしても、純正オプションの数で査定は大きく変わります。
社外品より純正品の方が査定に有利な場合が多いです。
こちらも基本的には査定アップにつながります。
代表的なのがアルミホイール、車高調、マフラー、HID、カーナビ、ドラレコなど。
ただし違法改造、見た目がダサい(個人差ありますが)、素人加工、素人取付などは査定が厳しい場合もあります。
純正部品を捨てずにセットにしておくと、査定の印象が良くなります。
電装系の動作
電装品が壊れていると、マイナス査定になります。
カーナビ、エアコン、パワーウインドウ、電動シート、電動サンルーフなどが代表的なものです。
不調がわかっているのであれば、前もって点検はしておくと良いでしょう。
例えばエアコンが効かない場合、故障の場合は10~20万くらいかかりますが、ガス抜けだけなら1万円程度で済みます。
安く済むのであれば、前もって直しておくのもアリです。
車を売るのが決まったら、カーナビの個人情報は消しておきましょう。
気の利いた買取店であればリセットしてくれますが、そのままオークションへ出品されてしまう、なんてこともあります。
異音の有無
車の異音はさまざまあります。
エンジンの異音、走行中の異音、ベルト鳴きなどなど。
異音ですから、基本的にはマイナス査定になります。
ただし注意ポイントとして、査定士は整備士ではないということを知っておいてください。
査定士の仕事は、車のグレード、装備、評価点(外装、内装、事故の有無)からオークション相場を予想することです。
メカニカル的な部分は素人に近い人もたくさんいます。
整備士目線だと簡単に直せることでも、査定士目線では重大な故障として扱われてしまうこともあり得ます。
なので、できれば事前に点検をしておいて、金額によっては修理しておく方が良いでしょう。
下回りの状態
車の査定は、ピットで車をリフトアップしたりはしません。
しゃがんで下回りを覗き込む程度です。
そこで確認するのは、下回りのサビとオイル漏れの有無です。
この二つは程度によってはマイナス査定になります。
オイル漏れの修理は高額になる場合が多いので、査定のタイミングで困らないように、日々のメンテナンスを大事にしましょう。
オイル管理が悪いと、オイル漏れ、エンジンの異音などが発生します。
なのでオイル交換は定期的に行いましょう。
下回りに関しては、海の近くに住んでいる人や雪国の方は注意です。
潮風や凍結防止剤ですぐに下回りが錆びます。
住む場所を変えるわけにはいかないのである程度仕方ないですが、できれば下回りコートなどをしておくと良いでしょう。
整備工場などでは下回りの塗装なんかもやってるところがあるので、定期的なメンテナンスをすることである程度対策ができます。
整備手帳(保証書)、記録簿、取扱説明書の有無
1.整備手帳(保証書)って知ってますか?
2.記録簿捨ててないですか?
3.取扱説明書は保管してありますか?
これらは車の査定に重要なものです。
整備手帳(保証書)がなければ保証継承ができません。
メーター交換した場合、その整備歴は整備手帳に記録されるので、紛失してしまうと走行距離不明になって査定が大幅ダウンします。
記録簿は法定点検を受けると発行されます。
国から認可を受けた認証または指定工場で、分解整備までしっかりしている証拠になります。
あなたがもし中古車を買う立場だとしたら、この整備記録が一切ない車を信用できますか?
また記録簿には点検した時の走行距離が記入されるので、毎年分保管してあればメーター交換の疑いもなくなります。
法定点検は義務になっているので、しっかり点検を受けて、その記録はしっかり保管しておきましょう。
ちなみに取説はそこまで重要ではありませんが、一応査定には入っているので捨てずにとっておくと良いでしょう。
人(あなた)
最後は少し主旨がずれますが、査定士は車を、営業マンは人を査定します。
査定士は車のグレードを特定、評価点を付けてオークション相場を予測します。
営業マンは、予想したオークション相場から買取金額を計算します。
100万円のオークション相場の車を、90万円で提示しようが50万円で提示しようが、お客が納得すれば買取契約は成立します。
繰り返しますが、査定士は車がオークションでいくらになるかを、営業マンはあなたがいくらで売ってくれるかをまとめるのが仕事です。
主旨が変わるのでこの記事ではここまでにしますが、もっと詳しく知りたい方は別の記事でまとめていますので、興味があれば参照してください。
今回のまとめ
- 点検・整備はしっかりやりましょう。
- ボディケア(洗車)は定期的にやりましょう。
- 故障があれば点検しましょう。
まとめてみると、実は日頃の当たり前なことが重要なんだとわかります。
大切なのは、安全で楽しい日々のカーライフ。
いつもしっかり車と向き合っていれば、手放すときにに小さな幸せに変わるかもしれませんね。