カーリースの残価を理解する|オープンエンド・クローズドエンドの違いまで解説

残価

・カーリースの残価って、説明されてもよくわからない。

 

・なんとなくしか理解していない。

 

・営業さんがしっかりやってくれるから、私が理解していなくても大丈夫だろう・・。

 

カーリースの残価って、複雑で難しいですよね。

でもこの記事を読むことで、これらの疑問をすべて解消できます。

 

車のブログ『くるまぶ』のサケノリです。

今回のテーマは、『カーリースの残価』についてです。

カーリースを検討していく上で、残価の理解は必須と言っても良いでしょう。

でも残価って独特な仕組みなので、初めて聞く人にとっては少々難解ですよね。

それでも、あなた自身がしっかり残価の理解をしておかないと、後々になってトラブルになることも。

そこで今回はカーリースの残価について、初心者にもわかりやすいように解説していきます。

理解してもらうことを優先したいので、丁寧に解説していくつもりです。

その分ある程度長文になりますが、カーリースに対する不安は解消されるので、しっかり抑えておきましょう。

 

~この記事を読んでわかること~

  • カーリースの残価について理解できる。
  • オープンエンド契約とクローズドエンド契約の違いを理解できる。
  • オープンエンド契約とクローズドエンド契約のメリットとデメリットがわかる。

 

サケノリって誰よ??

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カーリースの残価とは?

未来

 

カーリースの残価について

カーリースの残価とは、車の将来の価値または将来の下取り価格のことです。

またここで言う将来とは、カーリースの契約が終了する時のことになります。

そしてリースの契約に残価を組み込むことを残価設定と呼びます。

オートローンとの違いを見ればわかりやすいかと。

 

(オートローン)

  • 車両代全額をローン期間で分割する。

 

(カーリース)

  • 車両代から残価を差し引いた分を、リース期間で分割する。

 

車両代だけ見れば、カーリースの方が安くなります。

でも何で残価設定なんかするのでしょうか?

実はカーリースは、オートローンでは別払いになる税金・車検代・メンテナンス費用などが契約期間分、リースの月額料金に加算されます。

カーリースのメリットの一つが、『毎月定額で車を維持する』だからです。

でもアレコレ費用を追加してしまうと、月々のリース料がかなり高額になってしまいます。

だから残価設定をして、月々のリース料を下げているわけですね。

 

残価を理解するための具体例

まだ少しモヤモヤ感が少し残っているかもしれないので、具体的な例で解説していきます。

また以降は説明上、車両代以外の他の諸費用やリース料率(金利)は全て無視して、シンプルに考えていきます。

 

(具体例)

  • 新車の価格:300万円
  • カーリースの契約期間:3年
  • 3年後の車両想定価値:100万円

 

上記のように仮定した場合、100万円が残価となります。

つまりリース料は以下のように計算されます。

 

  • 300万円-100万円÷36回=55,555円/月

 

ちなみに同条件のオートローンだと、月々83,333円となります。

カーリースはこのように残価設定を組み込んで、月々のコストを抑えているんですね。

 

ところで残価って最終的にどうなるの?

カーリースを利用する場合、あなたはリース会社と契約します。

一方で、リース会社はカーディーラーと契約し、車を仕入れます。

 

あなた(リース会社から車を借りる) ←→ リース会社(カーディーラーから仕入れた車をあなたへ貸し出す) ←→ カーディーラー(リース会社へ車を販売する)

 

先の例で言うと、リース会社は300万円の車をカーディーラーから仕入れます。

その車を、あなたに3年間、200万円でリース車として貸し出します。

しかしリース契約が終了しても、あと100万円残ってますよね?

この残りの100万円(=残価)って、一体どうやってリース会社は回収するのでしょうか?

実はこの残価の扱いによって、契約形態が2種類に分かれます。

それが『オープンエンド契約』『クローズドエンド契約』です。

では次は、この2つの契約形態について、それぞれ見ていきたいと思います。

 

オープンエンド契約とクローズドエンド契約

オープン・クローズ

 

オープンエンド契約について

オープンエンド契約とは、買取型のリース契約と言えます。

リース契約終了後の残価の100万円は、あなたが最後に支払いをして車を買取りします。

その後、買取りした車をそのまま乗り続けるか、新たな車に乗り換えしたければ、あなたが自分で車を売却(下取り)します。

またオープンエンド契約では、リース契約時に残価が100万円であることを開示されます

 

クローズドエンド契約について

クローズドエンド契約とは、返却型のリース契約となります。

リース契約終了後の残価の100万円は、あなたは支払わずにそのまま車を返却します。

その後、返却したまま車生活を終了するか、新たな車に乗り換えします。

またクローズドエンド契約では、リース契約時に残価が100万円であることを開示されません

 

市場価値と車両価値の変動リスクについて

まず各リース会社によって、オープンエンドかクローズドエンドのどちらか一方しか対応していない場合と、両方対応している場合があります。

しかし契約形態のことをよく知らずに、リース契約してしまう人もかなりいます。

でもあなたがきちんと理解しておかないと、リース契約満了時にトラブルになるかもしれません。

重要なポイントなので、ここはしっかり理解しておきましょう。

 

オープンエンド契約の特徴

  • 市場価値の変動リスクは、あなたが背負う。
  • 車両価値の変動リスクは、あなたが背負う。
  • オープンエンド契約は、残価型クレジット(残クレ)に多い。

 

クローズドエンド契約の特徴

  • 市場価値の変動リスクは、リース会社が背負う。
  • 車両価値の変動リスクは、あなたが背負う。
  • クローズドエンド契約は、カーリースに多い。

 

市場価値の変動リスクとは、リース契約時に予め想定していた残価と、リース契約終了後の実際の市場価値に差異が出た場合のリスクのことです。

モヤモヤしてると思いますので、具体例で説明します。

 

市場価値の変動リスク 具体例

(オープンエンド契約の場合)

リース契約終了後、あなたは残価100万円を支払い車を買取りします。

その後、車を買取査定してもらったら、人気が低下しているらしく80万円にしかならなかった。

つまり、20万円損するのはあなたです。

 

市場価値の変動リスクは、あなたが背負っている。

 

※ただし逆のパターンもあります。

もし需要が高騰して120万円の値が付けば、あなたは20万円得をします。

いずれにせよリスクを背負っていることに変わりはありません。

 

(クローズドエンド契約の場合)

リース契約終了後、残価100万円を残した状態で、リース会社へ車を返却します。

リース会社に返却された車は、再リース・中古リース・転売・レンタカーなどで、100万円の残価を回収します。

市場価値が低下した場合、損するのはリース会社です。

 

市場価値の変動リスクは、リース会社が背負っている。

 

さて、残りの車両価値の変動リスクですが、これは簡単です。

車をぶつけた、汚した、事故をした・・・などで車両価値が低下した場合のリスクです。

この場合は、いずれの契約形態でもあなたがリスクを背負います。

 

オープンエンド契約の場合

100万円の残価で車を買取りしたが、ドアがへこんでいたので、その分の買取査定が下がった。

 

車両価値の変動リスクは、あなたが背負っている。

 

クローズドエンド契約の場合

100万円の残価を残して、リース会社に車を返却した。

しかしドアをぶつけていたので、価値が低下した分の原状回復費用を請求された。

 

車両価値の変動リスクは、あなたが背負っている。

 

原状回復費用とは、キズはヘコミなどで車両価値が低下した場合の回復費用です。

別記事で解説していますので、気になればチェックしてみてください。

回復 カーリースの原状回復費用とは?|請求例から回避方法までを解説

 

オープンエンド契約とクローズドエンド契約のメリット・デメリット

メリット・デメリット

 

オープンエンド契約のメリット・デメリット

  • メリット:クローズドエンド契約と比較すると、リース料が安くなる傾向がある。
  • デメリット:市場価値の変動リスクを受けやすい。

おさらいですが、オープンエンド契約は市場価値の変動リスクをあなたが背負います。

つまり残価を高めに設定しても、リース会社にリスクはありません。

残価を高くすればその分、毎月のリース料が安くなります。

あなたにとっては月々のリース料が安くなりますが、契約終了後の買取金額は、その分高くなります。

つまり残価精算後に車を売りに行っても、赤字になる可能性が高いです。

リース会社目線で言うと、月々のリース料を安く見せられるので、クローズドエンド契約の他社と商談が競合した場合、ノーリスクで有利になります。

 

オープンエンド契約は、とにかく月々の支払を低く抑えたい人にオススメです。

ただし契約終了後の残価精算に備えておく必要があります。

オープンエンド契約は、一部のカーリースと残価型クレジット(残クレ)で利用可能です。

 

クローズドエンド契約のメリット・デメリット

  • メリット:市場価値変動リスクを受けない。
  • デメリット:オープンエンド契約と比較すると、リース料は高くなる傾向がある。

クローズドエンド契約は、市場価値の変動リスクをリース会社が背負います。

つまり残価を高めに設定すると、リース会社のリスクが大きくなります。

リース会社はリスクを抑えるため、残価はオープンエンド契約ほど高くは設定しません。

そのため毎月のリース料は少々割高に見えます。

ただし市場価値の変動リスクに関してはノーリスクなので、安心して契約終了を迎えられます。

また車は返却して終わりなので、売りに行く手間やリスクもありません。

リース会社目線で言うと、市場価値の変動リスクは背負いますが、リース契約終了時の契約者とのトラブルはなくなります。

 

クローズドエンド契約は、契約終了後にトラブルなく安心してカーリースを利用したい人にオススメです。

オープンエンド契約ほどではありませんが、それでもかなりの残価が設定されていますので、お得感は大きいです。

クローズドエンド契約は、多くのカーリースで利用可能です。

 

『カーリースの残価』まとめ

まとめ

 

今回は『カーリースの残価』について解説してきました。

最後におさらいしておきます。

 

まず残価とは、リース契約終了時の価値(下取り価格)です。

カーリースはその残価を設定することで、月々のリース料を低減しています。

カーリースには契約形態が2種類あり、オープンエンド契約とクローズド契約に分類されます。

オープンエンド契約は買取型の契約。

クローズドエンド契約は返却型の契約。

毎月のリース料が安いのはオープンエンド契約ですが、残価設定が高くそのリスクを契約者が背負うので、最近のカーリースでは利用が少ないです。

クローズドエンド契約だと残価の市場価値変動リスクを回避でき、安心して利用しやすいので、カーリースのスタンダードな契約形態と言えます。

今回は以上です。

 

残価以外のカーリースについて知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

ファーストステップ カーリースとは?|初心者のファーストステップ基本編

 

 

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