- カーリースって、保険に加入しないとダメなの?
- カーリースの保険料って高いの?
- カーリースの場合、どの保険が良いの?
今回はこのような疑問に対して、解説していきます。
こんにちは、車のブログ『くるまぶ』のサケノリです。
今回のテーマは、『カーリースの自動車保険』です。
カーリースを検討していて、車は決まった・審査も通過した・あとは契約するだけ・・・、という段階でつまずきやすいのが車の保険です。
なぜそこでつまずくのか・・・。
それは、保険料が予想外に高かったりするからです。
でも何でカーリースだと、保険料が高くなるんでしょうか?
その答えは、『車両保険を提案されるから』です。
実はカーリースは、車両保険もセットで検討すべきと言えます。
今回はそのあたりの事情を、詳しく解説していきたいと思います。
~この記事を読んでわかること~
- 保険についての基本知識。
- カーリースは車両保険を付けるべき理由。
- カーリースで見直すべき自動車保険。
車のブログ『くるまぶ』の管理者をやってます。
詳しくはこちらのプロフィールをどうぞ。
カーリースの保険について
まず自動車に関係する保険は2種類あります。
- 自賠責保険
- 任意保険
自賠責保険は強制保険です。
新車の新規登録及び車検時に、自賠責保険に加入していないと手続きができません。
つまり契約年数分の自賠責保険については、カーリースの料金に含まれています。
もう一方の任意保険はその名の通り、あなたが任意で加入する保険です。
主な保険会社は、あいおいニッセイ同和損保・損保ジャパン日本興亜・ソニー損保・アクサダイレクト・三井ダイレクト損保・・など多数あります。
自動車を所有されている方のほとんどは、任意保険に加入されていると思います。
カーリースでは一部のリース会社を除き、あなたが加入している任意保険を継続して利用します。
もし初めて車を購入する方、もしくは保険未加入の場合は、新規で任意保険に加入することになります。
全体の約2割くらいの方は、任意保険に加入していないというデータが出ています。
無保険状態だと億単位の損害賠償になった場合に、普通の人は対処できません。
車に乗る人はカーリースに限らず、絶対に加入することを強くオススメします。
任意保険の保険料は、リース料に含めることができる場合も多くあります。
一見便利そうに見えますが、これについては分けて考えた方が良いかもしれません。
その理由として、保険料まで含めるとカーリースの審査に影響するということがあります。
リース契約年数分の全保険料が上乗せされますので、高額審査になります。
保険を別にすれば通過していたのに・・・なんてことがあるかもしれません。
請求先がリース会社と保険会社の2つに分かれるだけですし、リースと保険を一本にしても割引などはありません。
カーリースでも任意保険は加入すべきです。
あなたが現在加入している保険会社でも、多くはカーリースに対応しているので、そのまま利用できます。
ただし、保険内容の見直しは必要です。
これについては次の項目でお話していきます。
トヨタのKINTOのように、任意保険がセットになっているものもあります。
KINTOでは逆に、あなたが契約している保険会社を利用することはできません。
車両保険を付けるべき理由
ここまでで、カーリースでも任意保険が必要なのは理解できたと思います。
そして保険で見直すべきことが一つあります。
それが車両保険の付帯です。
カーリースでは、車両保険を付けることをオススメします。
「えっ、保険が高くなるから嫌だよ!」
と思った方、ここのパートを最後まで読んでから決断してください。
リース車両が事故を起こしたら・・
リース車両が事故を起こした場合、こうなります。
- 修理可能な場合
保険または実費で修理して、その後リース契約は継続可能。
ただしリース契約終了後の車両返却時に、事故歴による残価低下分は自己負担となる。
- 修理不可能な場合
全損事故の場合、リース契約は継続不可能なため強制解約となる。
強制解約の場合は一般的な中途解約と同様に、残りのリース料くらいの金額を一括請求される。
ここは本当に注意。
全損事故で強制解約になると、中途解約金が発生します。
その中途解約金は、ざっくり言うと残りのリース料くらいになります。
(実際は未経過分の税金やメンテナンス料金などは差し引きされますが、そんなの直微々たるものです。)
もし500万円のリース契約をしていたとして、契約半分が残っている状態で全損事故になったら、半分の250万円くらいの請求が一括でやってくることになります。
これはさすがにヤバイですよね。
自己都合の中途解約であれば踏みとどまれますが、事故はやってくるもの。
強制解約は自分自身の努力だけでは回避できません。
そこで重要なポイントとなるのが、車両保険です。
車両保険を付けておけば、リース車両が全損しても保険金が下ります。
保険が下りる金額は、車価、つまり保険上の車の価値によります。
全額カバーできる場合もあれば、少し足りない場合もあるかもしれません。
しかし全額自己負担を避けるためには、車両保険が必須となります。
また車価については、各保険会社で確認できます。
カーリースの保険が高いと言われているのは、車両保険を提案されるからです。
つまり今まで車両保険を付けていなかった人にとっては、保険料が高く感じます。
しかしカーリースを利用する場合は、自分で防ぐことができない全損事故を考慮し、車両保険は付けておくべきでしょう。
もともと車両保険を付けている人であれば、今までとほぼ変わらない保険料となります。
カーリースで見直すべき自動車保険
車両保険については、もう一つ見直すべきポイントがあります。
それがリース専用の保険です。
リース特約などとも言われています。
このリース専用保険は、一般的な車両保険と若干異なります。
その違いを以下で解説していきます。
一般的な車両保険
下りる保険料は、車価(保険上の車の価値)によります。
分かりやすく具体例を挙げると、こんな感じになります。
- パターンA
中途解約金:100万円
車価:80万円
もらえる保険料:80万円
つまり20万円は実費となります。
- パターンB
中途解約金:100万円
車価:120万円
もらえる保険料:120万円
つまり20万円得します。
車両保険は、保険上の車の価値によって、支払われる金額が異なります。
多く保険が下りればよいのですが、必ずしもそうとは限りません。
そこでリース保険(リース特約)が登場します。
リース保険(リース特約)
下りる保険料は、中途解約金です。
中途解約金が100万円であれば100万、500万円であれば500万が保険で下ります。
リース保険は、車両保険より少しだけ高くなる場合があります。
それでもリース期間中に、とにかく安心したい場合は、リース保険を検討しておくと良いでしょう。
『カーリースの自動車保険』まとめ
今回は『カーリースの保険』について解説してきました。
最後にまとめて終わりにします。
カーリースには、強制保険である自賠責保険は含まれていますが、任意保険は一部を除き別口となります。
カーリースの場合でも任意保険は必要ですが、リース料に組み込むと高額になるため、審査が通りにくくなることがあります。
そこでリースと保険は分けて考えると良いでしょう。
また車両保険を付けておくことを推奨します。
なぜかと言いますと、リース車両が全損事故を起こした場合、中途解約金が発生するからです。
残っているリース契約期間にもよりますが、高額な中途解約金となることを想定し、車両保険を付けておくべきでしょう。
またカーリースを利用する場合は、リース専用の保険(リース特約)があります。
こちらだと中途解約金が全額下りるので、安心してリースを利用したい人には特にオススメです。
今回は以上です。
その他カーリースに関する情報は、こちらの記事でまとめています。