数あるカーリースのなかで、『リース契約が終了したら車がもらえる』という、譲渡プランがあるのをご存知ですか?
その代表的なのが今回取り上げます、ナイル株式会社のおトクにマイカー定額カルモくんです。
実はコスモマイカーリースには譲渡プランがなく、『乗換え・再リース・買取り・返却』の中から選択します。
「えっ?じゃあ車がもらえるカルモくんの方が当然お得でしょ!」
最初はみんなそう思います。
でも必ずしも『もらえるからお得』とは言えないので、今回きちんと比較してみることにしました。
コスモマイカーリースと譲渡プランがあるおトクにマイカー定額カルモくん。
どちらの方がお得なのか?
それではいってみましょう。
カーリースの譲渡プランについて
まず譲渡プランについて少し説明しておきます。
既にご存知の方は、ここのパートは飛ばしてください。
おトクにマイカー定額カルモくんは、無条件で車がもらえるわけではありません。
では、車がもらえる条件とはどのような場合なのでしょうか?
ナイル株式会社 『おトクにマイカー定額カルモくん』の譲渡条件
有料の乗り放題オプションを付ければもらえる。(※旧『もらえるプラン』 2020年2月12日より名称変更、料金改定)
料金は月額500円。
乗り放題オプションが付けられる条件は以下の2点。
- 対象車種は軽自動車とコンパクトカー
- 7年以上のリース契約
つまりすべての車種や契約で車がもらえるわけではありません。
また名義変更などの事務手続き費用は別途実費でかかります。
オンライン見積りで2社を比較する
では本題の2社比較をしていきたいと思います、がその前に・・・。
なぜ『コスモマイカーリース』の比較対象に『おトクにマイカー定額カルモくん』を選んだのか、その理由だけ先に述べておきます。
実はこの2社は、メンテナンスプランがほぼ同内容かつ同価格なんです。
値段重視の格安リースは他にもたくさんあると思いますが、たいていの場合はメンテナンスが貧弱だったりします。
しかし今回取り上げた2社の最上位プランは、メンテナンス内容が非常に充実しています。
カーリースの大きなメリットは、税金・車検・メンテナンスを含んだ利便性と、突発的な出費のない定額利用だと私は考えています。
このような理由があり、コスモマイカーリースとおトクにマイカー定額カルモくんの2社を今回チョイスしています。
車両およびリースプランを設定
以下の内容で、コスモマイカーリースとおトクにマイカー定額カルモくんのオンライン見積りをします。
比較モデル車両
スズキ ワゴンR
グレード : FA 660CC 2WD A/T
車体色 : シルキーシルバーメタリック
追加オプション : フロアマット・サイドバイザー
メンテナンス : コスモ→ゴールドパック カルモくん→プラチナメンテ
契約期間 : 84ヵ月
頭金・ボーナス払い : 設定なし
月間走行距離(年間): ~1,500km(年間18,000km相当)
できるだけ同じ条件にするために、追加オプションや契約内容を以下の通り4つ設定しました。
1.フロアマットとサイドバイザーを見積りに追加
コスモマイカーリースでは強制装備となっており、取り外し不可のため。
2.メンテナンスプランを両社最上位プランに設定
コスモマイカーリース ゴールドパック(6,600円/月)
定額カルモくん プラチナメンテプラン(6,480円/月)
3.リース期間を84ヵ月(7年)に設定
7年以下だと、定額カルモくんに乗り放題オプションが付けられないので。
4.月間走行距離を1,500キロまで(年間18,000キロ相当)に設定
定額カルモくんは、月間走行距離1,500キロ(年間18,000キロ)固定のため。
コスモマイカーリースと定額カルモくんのリース料は?
さて、オンライン見積りした結果は以下のようになりました。
コスモマイカーリース | 26,950円/月 |
おトクにマイカー定額カルモくん | 27,825円/月(乗り放題オプション付き) |
結果、コスモマイカーリースの方が月々875円安くなりました。
これが7年間続きますので、トータルの価格差は73,500円となる計算です。
コスモマイカーリースと定額カルモくんの比較結果を考察する
2社を比較した結果から、わかったことが2つあります。
- コスモマイカーリースは7年間で合計73,500円安い
- 定額カルモくんは7年後に車をもらえる。
これら2つの事実をどうとらえるのか?
それぞれ考えていきましょう。
コスモマイカーリース派
年間18,000キロ乗ると、リース契約が終わる7年後には126,000キロ走っている計算になる。
今回比較した結果を言い換えると、「定額カルモくんは、リース終了後に73,500円のお金を払ってこの車を購入しなければならない」と言える。
しかも名義変更などの事務手数料は別途実費だ。
結果的に10万円を超えた買い物になるかもしれない。
そう考えると、7年落ち・走行10万キロを超えたワゴンRに、果たして10万円の価値があるのだろうか?
定額カルモくん派
73,500円程度の差であれば、車をもらった方が良い。
理由は二つ。
まず新車で気に入った車を選んでいるのだから、7年以降も長く乗り続けたい。
二つ目の理由は、仮にリース期間中に車をぶつけたとしても、その後もどうせ自分が乗り続けるのだから心配しなくて良い。
7年落ちの中古車は、10万円では買えないからね。
結局どっちがお得なの?
今回考えるポイントは、リース契約満了後の乗り換え有無です。
それによりリース契約した車(今回の例でいえばワゴンR)が、下取り車扱いとなったり中古車扱いになったりします。
リース満了後は乗り換える場合|コスモマイカーリースがオススメ
下取り車扱い
7年後に乗り換える場合、ワゴンRは不要となるので下取り(売却)となります。
しかし7年落ち走行距離10万キロオーバーの車では、恐らく下取り価格はゼロに近いでしょう。
それであれば、コスモマイカーリースで73,500円安く契約すれば、結果的に73,500円で下取りに出せたことになる。
だからコスモマイカーリースの方がオススメ。
リース満了後も乗り続ける場合|定額カルモくんがオススメ
中古車扱い
7年後も乗り続ける場合、車をもらえなかったら同じ中古車を購入しないといけません。
しかし7年落ち走行距離10万キロオーバーの中古車だとしても、予算10万円程度では到底買えません。
それであれば、73,500円高いけれど定額カルモくんで契約すれば、結果的に73,500円(+名義変更などの事務手数料)で中古車を購入できたことになる。
だからおトクにマイカー定額カルモくんの方がオススメ。