- 車の再リースって何?
- 再リースって安いの?
- 再リースって、デメリットはないの?
今回の記事は、こんな疑問にお答えしていきます。
車のブログ『くるまぶ』のサケノリです。
今回のテーマは、『再リース』です。
カーリースは契約満期を迎えると、以下の中から選択します。
- 車の買取
- 車を返却
- 車を再リース
この中で、今回は再リースについてお話していきます。
~この記事を読んでわかること~
- 再リースの仕組みがわかる。
- 再リースのメリットがわかる。
- 再リースの裏技的な利用方法がわかる。
- 再リースのデメリットがわかる。
では早速、いってみましょう。
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再リースの仕組み
再リースは、リース契約が終了した時の選択肢の一つです。
満期を迎えるリース契約を延長したい場合に選択します。
今まで利用していた車を引き続き乗り続けることになるので、車に愛着がある場合は検討すべき選択肢です。
ここから先は、カーリースの残価が理解できてないと分かりにくいかもしれません。
残価については別記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
再リースを契約する場合、リース料は今まで支払っていた金額ではなく、新たに算出し直します。
なぜかと言いますと、残価設定が変わるからです。
かなりざっくり式で表すと、以下のような感じになります。
- リース新規契約
(車両代-残価A+リース諸費用)÷契約年数=今まで支払っていた月々のリース料
- 再リース
(残価A-残価B+リース諸費用)÷契約年数=再リースで支払う月々のリース料
※リース諸費用
リース諸費用の中には、事務手数料や契約年数分の税金が含まれます。
リースプランによっては、リース期間中の車検費用やメンテナンス費用も含まれます。
簡単に言いますと、新規契約の時の残価Aが、再リースの時の車両代(残価A)になります。
そして再リースの契約が終了する時点の将来の価値、残価Bを新たに設定し再リースの契約から差し引きます。
再リースをさらに再リースする場合も同様に、残価Bから新たに将来の残価Cを設定して・・・という具合になります。
再リースのメリット
では今度は、再リースのメリットを考えていきます。
- 毎月のリース料が安くなる。
- 愛着のある車に乗り続けられる。
- 残価を下げていくことができる。
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
毎月のリース料が安くなる。
これはなんとなくイメージがつくかと。
残価=車両代が安くなっていくので、結果的に毎月のリース料は安くなっていきます。
新しい車で契約し直すよりも、毎月の支払いを優先させたい場合にオススメです。
愛着のある車に乗り続けられる。
これは結構あるかもです。
車って、長く乗ればその分だけ愛着がわくものですし、何より乗り慣れています。
同じサイズの車でも、乗った感覚って微妙に違ったりしますよね。
モデルチェンジしてしまうと車の形も変わってしまうので、気に入っているのであれば再リースを検討しましょう。
残価を下げていくことができる。
先述しています『再リースの仕組み』のところで解説しましたが、再リースは繰り返す度に残価が下がっていきます。
再リースのリース料が安くなっているのは、残価が安くなっていくからですよね。
これって実は、裏技的なメリットになり得ます。
どういうことかといいますと、原状回復費用の対策として利用できるからです。
次の項目で、詳しく解説します。
原状回復費用についての詳細は、下の記事より参照してください。
再リースの裏技的な利用方法とは?
再リースの裏技的な利用方法とは、残価を下げていくことで原状回復費用の対策となることです。
原状回復費用とは、リース会社に車を返却する際に、車をぶつけた・事故歴が残るなどが原因で、設定残価より車両価値が低下した場合、その回復費用として請求される費用のことです。
ちょっと頭の中がモヤモヤしていると思うので、具体的に解説します。
(原状回復費用の請求例)
- 残価設定:50万円
- 事故歴有りでの車両価値:20万円
- 原状回復費用の請求額:30万円
実際はここまで単純ではありませんが、わかりやすくするためのイメージと思ってください。
この例だと、リース会社に車を返却する場合、あなたが30万円を支払わないといけません。
でももしここで、再リースしたらどうなるでしょうか?
(再リースの具体例)
- 残価50万円=車両代金
- 設定残価:20万円とする
- 50万円+リース諸費用で再リース
この状態で再リースの満期を終えると、設定残価は20万円まで下がりました。
仮に事故歴有りの市場価値が5万円だとすると、返却時に支払う原状回復費用は15万円、半分になりました。
再リースを続けていけば、いつかは最低残価になります。
もし乗り続けることが嫌でなければ、こんな使い方もできます。
残価率などは説明上の一例です。
上記一例がそのまま適用されるわけではありません。
再リースのデメリット
再リースにはデメリットもありますので、しっかり把握しておきましょう。
- リース料があまり安くならない場合もある。
- 最新技術の車には乗れない。
- 市場価値と比較すると、損している場合もある。
リース料があまり安くならない場合もある。
ちょっと落とし穴。
先ほどのメリットの項目で、再リースは残価が下がっていくので月々の支払が安くなる、とお話してきました。
しかしこれが当てはまらないパターンもあります。
どういうことか?
実は分割回数が大きく関わってきます。
各リース会社により異なりますが、新規のリース契約は比較的長い契約が可能な場合が多いです。
例えば5年とか7年とか9年とか・・・。
つまり長期契約になるほど分割回数が増えるので、月々の支払額は下がっていきます。
それに対し再リースだと、契約年数が比較的短いのが特徴です。
つまりトータルのリース料は安くても、分割回数が少ないので結果的に月々のリース料はそこまで安くない、という場合もあるようです。
最新技術の車には乗れない。
当たり前になってしまいますが・・・。
新規契約(乗り換え)であれば、また一から新車を探して好きな車に乗れます。
しかし再リースだと、今乗っている車の延長契約になります。
特に最近の車の進歩は非常にめざましいです。
自動ブレーキに代表されるように、自動運転の技術がどんどん市販車に反映されています。
1年前と最新の技術では、もはや別物と言っても良いくらいのスピードで進化しています。
もし最新技術でサポートされた車に乗りたいのであれば、再リースは不向きでしょう。
市場価値と比較すると、損している気分になることも。
再リースの車両価格は、新規リース契約前の想定残価が反映されます。
でももし人気が下落していて、市場価値が大幅に下がっていたら?
それでも既に設定されている残価に変更はできません。
つまり新規の中古リースの方が、リース料金的にお得になってしまうケースもあります。
その場合は、クローズドエンド契約であれば、返却して乗り換えてしまう方が良いでしょう。
クローズドエンド契約については、こちらの記事をチェック!
『再リース』まとめ
今回は『再リース』について、解説してきました。
最後に振り返りしておきます。
再リースは残価設定をし直すので、今まで支払っていたリース料よりは、基本的に安くなります。
ただし契約期間によっては、金銭的なメリットが薄くなる場合もあります。
再リースを繰り返すことで、残価を下げていくことができます。
これを利用し、原状回復費用などのリスクを下げることも可能です。
再リースにはデメリットもあります。
あまり安くならないこともある、最新の車に乗れない、人気の低迷などによっては損する場合もある、などが主なデメリットです。
これらを考慮し、再リースを選択するかどうかを検討しましょう。
今回は以上です。
カーリースに関する基本的な情報は、こちらの記事でまとめています。